初めて一眼レフカメラを購入して思う事は、これは何のボタン?何の設定?言葉もわからない・・・説明書を見たり、Googleで調べていると思います。
ここでは、購入してから最初に気になる点や、これから一眼レフデビューしたいと思っている人に、疑問点や一眼レフの魅力を、簡単にわかりやすく説明していきます。
一眼レフカメラの用語を軽く覚えておこう
写真を撮る時に覚えてなくてもいい用語もありますが、専門用語で話をしてくる人もたくさんいますので軽く参考に・・・。
- F値(絞り値)
- シャープネス
- 被写界深度
- AFロック
- ホワイトバランス
- ISO感度
- 撮像素子(イメージセンサー)
F値
一眼レフで撮影された写真を見ると、背景がボケている写真を見たことがあると思います。
F値の数値を小さくすると、カメラのセンサーに光を通す穴が大きくなり、光を多く取り込めて明るい写真が撮りやすくなるのですが、ピントが合う奥行きが狭くなります。
この性質を利用して例えば、向日葵の写真を撮るとします。カメラのF値の数値を一番小さくして、メインの向日葵にピントを合わせて撮ると、向日葵の前後はボケて向日葵が際立って綺麗に写ります。
逆にF値の数値を大きくして撮ると、光を通す穴が小さくなり、ボケが少なくなったりなくなっていきます。
人物や花等、写真の主役を目立たせて綺麗にしたい時は、F値の数値を小さくしてみましょう。
全体的な風景写真を撮る時は、F値の数値を大きくしてみましょう。
- F値を開放は、光を通す穴を大きくする(開放する)
- F値を絞るは、光を通す穴を小さくする(絞る)
と覚えるといいかな~。混乱しない様に・・・
シャープ、シャープネス
初めて一眼で写真を撮った時、ものすごく綺麗な写真が撮れたと思います。
ハッキリ、くっきりと輪郭がしっかりとしています。
もちろん一眼レフカメラの魅力はシャープさだけではありませんが・・・
写真の編集をしていくようになると、始めはシャープネスの数値を大きくしてはっきりと際立たせたくなります。・・・後から考えるとやりすぎたと思ってしまいますのでほどほどに。
被写界深度
ピントの合う奥行きです。被写界深度が浅いとか深いとか言います。
F値を小さくしていくと、ピントが合う奥行きが浅くなっていきます。そうするとピントが合ってない部分はボケます。
F値を大きくすると、ピントが合う奥行きが深くなります。風景写真とか。
AFロック
フォーカスロックの事ですが、必ず覚えた方がいいです。
例えば、撮りたい対象にカメラを構えてシャッターを半押しして下さい。
するとピピっとなって覗いているファインダーのピントが合っている赤い小さい□が緑の□になります。
そのまま半押しのままでカメラ本体を少し動かして構図をかえて、シャッターを奥まで押してください。
構図は変えても、ピントは初めに半押ししたピントに合っているはずです。
このテクニックは常に使いますので何度も試して慣れるといいです。
ホワイトバランス
写真を撮る場所は、外や建物の中、さらに光に関しては、晴れ、曇り、雨、朝、昼、夜、LED球の下、蛍光灯の下・・・様々な光源があります。
その光源の違いによって、同じ場所で写真を撮っても色合いがかわります。
ホワイトバランスとは、その様々な光源で、白い色を白く写す様に調整することです。
せっかくいい写真が撮れても、ホワイトバランスが違うと、イメージが全く変わってしまいますので重要なポイントです。
必ずホワイトバランスは必ず確認してから撮りましょう。→迷ったらオート
RAWで保存しておくと、後から変更も可能です。
撮像素子
撮像素子(イメージセンサー、画像センサー)とは、レンズから入ってきた光を電気信号に変換する電子部品です。
スマホのカメラ、コンデジ、APS-Cカメラ、フルサイズカメラ・・・フルサイズのカメラは撮像素子が一番大きいです。
撮像素子が大きいと、光を多く取り込むことが出来る為、高画質であり、暗いところの撮影に強いです。
ISO感度
レンズから入ってきた光を電気信号に変えるところを、増幅させる役割がISO感度です。
ISO感度の数値を上げると光から電気信号の変換情報を増幅させて、暗いところの撮影の助けをしてくれます。
しかし、ISO感度を上げすぎると、ノイズ(ザラザラ感)が増えてしまいます。
なぜかと言うと。ISO感度によって光からの電気信号を増幅させる時に、そのノイズ(ザラザラ感)も増幅してしまう為ですので、ISO感度の上げすぎには気を付けましょう。
シャッタースピードって何?
シャッタースピードは、センサーに光を当てる時間です。
暗い場所で、写真を撮る時はシャッタースピード遅くすることによって、光を多く取り入れます。
マニュアル撮影をしてみたい
ISO感度、絞り、シャッタースピード、手動で設定して撮影します。
時間に余裕のある時に試してみましょう。
撮る場所、明るさによって当然設定値はかわりますが、カメラの露出のメモリが液晶画面やファインダー内にあると思います。露出メモリを見ながら、
- ISO感度を設定
- F値を設定
- シャッタースピードを設定
ちょうどいいところに設定できると、露出メモリのゼロにメモリが来ます。
ゼロになっていなければ近づけるように設定の調整をします。
簡単に説明しましたが、流れはこんな感じです。
実際はもっと奥が深く、被写体によって、明るくしたり、暗くしたり、ボケを強めにしたりと、細かく設定して撮影できます。
マニュアルにいいところは、微調整が出来るのとその設定のままで露出が変わらない等メリットがあります。
ただ、慣れていないと時間がかかってしまってしまいます。カメラを使いこなしてる感も楽しいです。
RAW,JPEG??どっちを選べばいいの?
おすすめはRAW(ロウ)です。
なぜかと言いますと、JPEGはカメラでいろんな処理がされて圧縮して保存されますが、RAWは撮像素子に入った光のデータをそのまま保存します。
RAWは生のままのデータが保存されますので、後からパソコンで微調整や補正をしても劣化がほとんどありません。
もしJPEGを後から調整すると確実に画質の劣化に繋がります。
これがRAWをおススメの理由ですが、後から全く編集しないしそこまでこだわらないなら、JPEGでも問題なしです。
ただ、カメラに慣れてくると、RAWで撮りたくなりますし、かなり高度な編集ソフトもありますので編集する楽しみも出来てきますよ。
※RAWはデータ量がJPEGよりも大きいのでSDカードやコンパクトフラッシュの容量に気を付けましょう。
一眼レフのレンズ
レンズは、購入時にかなり迷うと思います。
- 標準
- 望遠
- マクロ
- 単焦点
- 高級
- メーカー
普段使いの為、標準レンズは必要でしょう。セットで付いているものでOK.
望遠は、子供の運動会には必ず役に立ちます。あとは、野鳥とか。
マクロレンズは、接写が出来て、アップで撮ることが出来ます。花や虫、ドアップで撮影出来ますので普段見えないようなことも撮れて、とても面白いです。
単焦点レンズは、ズームが出来ない決まった一つの焦点しか撮ることが出来ませんが、構造がシンプルなため開放を大きく取れて、F値もより低く、光を多く取り込めて、高画質な写真を撮ることが出来ます。価格も購入しやすいものも揃っています。
高級なレンズは使われている部品やレンズがいいものですので、より画質がいいのですが、価格はグッと上がります。キャノンなら白いレンズとか。後々ほしくなると思います。
メーカーは様々あります。まずは、標準、望遠、マクロ、どんなレンズが欲しいのか、予算はいくらまでを決めて探しましょう。
カメラ本体と同じメーカーではなくても、シグマ、タムロンでコストパフォーマンスのよいレンズもたくさんありますし、写りのいいレンズもたくさんあります。
中古のレンズでもタイミングが合えばお買い得のものもあります。
最近は本体、レンズのレンタルもありますので、購入前にレンタルで試して納得してから購入もいいと思います。
最後に
一眼レフカメラを購入して間もない時は、何でも撮ってみましょう。
絞り優先やシャッタースピード優先でパシャパシャ撮りましょう。
同じ場所から撮った写真でも立って撮ったり、しゃがんで撮ったり、縦にして撮ったり、絞り、シャッタースピード、ホワイトバランスを変えると、別物の写真が出来ます。
何でも試しながら撮ると楽しさが増えます。
これから一眼レフを購入しようとしている人は、予算が貯めれれば、中級モデルの購入をおススメします。
初級モデルを購入すると、半年、1年して慣れてきた時に、必ずもう1ランク上のものが欲しくなります。そこまでハマることのできる趣味ですのでご購入は計画的に・・・。